展示の様子 |
さて、この展覧会、もともとは前の年に行った発掘調査の成果を皆様に知っていただくことを目的として始めたものです。展示している出土品も、大半が昨年度に発掘調査をしたときに出土したもの。最近では、発掘調査の後に行っている整理調査の成果も展示するようにしています。現地での発掘調査の時には気付かなかったことが整理調査の中で新たに発見されたりしているのを、皆様に知っていただく機会がなかなか無いことから始めた企画です。
絵を描いたプラ板をアクセサリーに |
今年度の展示では、水辺の祭祀跡が見つかった上御殿遺跡(古墳時代・奈良時代末~平安時代初め頃)、港の造成工事の跡が見つかった塩津港遺跡(平安時代末~鎌倉時代初め)、膳所城北の丸の石垣が見つかった膳所城遺跡(江戸時代)など、最新の調査成果をわかりやすく展示・解説しています。例えば塩津港遺跡などは、湖上交通の要衝として栄えた様子が窺われる貴重な出土品を多く展示していますし、膳所城遺跡ではタイの骨やサザエ・ハマグリなど貝殻が多く出土し、城内における食生活の様子も垣間見ることが出来ます。
展示と併せて火起こしや、プラ板アクセサリー作り、プレゼントがもらえるクイズラリー、古代衣装の試着なども体験していただけます。古代衣装については、ご好評につき、今年度は新作として平安貴族の気分を味わってもらう十二単衣ふうの衣装もご用意しました。
さらに、初の試みとして、出土品の整理作業の様子を間近で見ていただくバックヤードツアーも始めました(毎週月曜日、午後から随時受付)。すでに参加された方からは「普段見られない作業の様子が説明付きでわかり、とても楽しかった」「発掘調査を担当している技師さんが説明してくれるので、裏話も聞けておもしろかった」などと、(おおむね)喜んでいただいております。
「なりきり古代人」コーナーでお姫様に |
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