今年度も始まりました、当協会が誇る精鋭調査員たちの成果報告【連続講座2018】!第1回は、重田調査員による「須恵器生産のムラ-竜王町ブタイ遺跡の調査成果から-」。
古代近江随一の須恵器生産地「鏡山」に隣接するブタイ遺跡からは、運河ともいうべき河道跡と、そこから大量の須恵器・木製品が出土しました。
ポイントは、須恵器に多くの不良品-歪んだものや生焼けのもの-が含まれていること、木製皿の未製品などもみられること。このあたりに着目した重田調査員、このブタイ遺跡は鏡山産須恵器の流通前の集積場である可能性を指摘し、併せて木製品の生産にもかかわっていたことを推察、さらにはそれを管理していた人々とその暮らしにアプローチしました。
詳しくは今年度刊行の調査報告書と、それをもとに書き連ねられるであろう重田調査員の論考に乞うご期待!おたのしみに!!