2011年7月24日日曜日

あの遺跡は今!Part13開催しました

  滋賀県立安土城考古博物館整理調査課で「あの遺跡は今!Part13」が開催されました。
 例年より1ヶ月早い開催となった「あの遺跡は今!」ですが、発掘調査で行われる現地説明会の整理調査版で早いもので13回を迎えました。

石材鑑定コーナー

 整理調査成果中間報告会には53名、直前に報道されました東近江市蛭子田遺跡出土の国内最古級の木製壺鐙と高島市天神畑遺跡出土の鎌倉時代轡の特別展示

作業体験・「近江國印をつくろう」などを行った作業室公開には609名、延べ662名の参加者がありました。

蛭子田遺跡の壺鐙の特別公開

現在、安土城考古博物館では「節電クールライフ」にともない8月11日まで県内在住の家族連れは無料となっております。
その影響もあったようで、例年の倍近い方が参加してくださいました。
 夏休み最初の日曜日ということもあって、お子さんと一緒に家族で来場してくださる方が多く、また毎回参加いただいている方などなど、来ていただいた方、本当にありがとうございました。

國印

 鉄鉱石を探す石材鑑定では、「石に磁石がくっついた!」と驚きの声をあげていました。
 古代瓦の拓本のお持ち帰り用のラミネートシートやオリジナル一文字はんこも作成していただいた「近江國印をつくろう」は、夏休みの自由研究の課題の成果として大変喜んでいただきました。
 次回の「あの遺跡は今!Part14」は平成24年2月19日に開催します。ホンモノに触れることができる内容を企画中ですのでご期待ください。





 

2011年7月23日土曜日

「勾玉を作ろう」inフォレオ大津一里山

今日は出張体験イベント「勾玉を作ろう」inフォレオ大津一里山を開催しました。11:00・13:30・15:30の3回開催しましたが、11:30ごろには3回目の15:30部まで受け付けて満員御礼。そのあとに来てくださった方には、平謝りです。
体験では皆様満足して帰っていただきました。また、同時に県内出土のアクセサリーの展示も行い好評でした。

 次回は8月13日(土)にイオンモール草津で開催します。こちらも皆様のお越しをお待ちしています。

2011年7月18日月曜日

第2回 古代の火起こし選手権を開催しました

今日は第2回 古代の火起こし選手権を開催しました。台風の接近に伴い、あいにくの悪天候。それにもかかわらず参加者は大いに楽しんでいただきました。優勝タイムは小学生高学年の部が1分39秒(大会新)、親子部門50秒、お父さん・お母さん部門52秒32でした。雨天のため湿度が高く、なかなか火が起きない中で好タイムが出たのには驚きました。
また、親子部でお父さんとお子さんのいきがぴったりの組、なかなかうまくいかない組とありましたが、みなさんの真剣さが伝わり、ほのぼのとしたひとときでした。みなさん、本当にご苦労さまでした。

2011年7月2日土曜日

連続講座 文化財もの知り学2011 第3回「古代の最先端技術者集団 「秦」氏とその時代」

◆暑くなってきましたねー。まだ7月も初めなのに、先が思いやられます。
さて、そんな中やってきました第3回連続講座、本日は古代の渡来系氏族「秦」氏の話です。

会場の様子です。たくさん来ていただけました。
◆講師は堀真人(ホリマサト)さん。調査と発掘報告書作成に懸命に勤しみながら、その成果の普及・活用にも熱を込める、我が社が誇るアツい調査員の1人です。
◆渡来系氏族の中でも「秦」氏を考古学的に認定するのは案外難しいのですが、堀さんは古墳の形態などに着目し、何とか実証的に迫ろうと頑張りました。
◆その努力の甲斐もあり、講演会後のアンケートではありがたい評価をたくさんいただきました。その一方で、「古代近江における『秦』氏の役割・歴史的意義をさらに考古学的に探求していって欲しい!」というご要望も。
◆このご要望に応えるには、なかなかに難しい課題が多いようですが、古代の大国・近江を考える上で、とても興味深いテーマに位置づけられるはず。アツい男、堀真人さんの今後の研究に期待しちゃいました。
◆講座・講演会をとおして、私たち調査員も自らの「伸びしろ」に気づき、開拓していく・・・・・そうやってどんどん成長していけるよう、今後も頑張って参ります(S.S.)