2014年1月26日日曜日

守山市吉身西遺跡の現地説明会を行いました


現地での様子
現場事務所での遺物の説明
夜中の雨で、現地が水たまりになっているかと心配しながら行くと、以外にも水があまり溜まっていなくほっと一安心。午前中は調査中に悩まされた強いビル風もなく、おだやかな天気に。説明会の始まる午後1時30分になると冷たい北風が吹き始め、一転、冬の寒さが体にこたえるようになりました。このような天気にもかかわらず、現地の説明には約130名の方が熱心に説明をお聞きいただきました。最終的には180名の予想を上回る見学者にお越しいただきました。このような天候に関わらず、多くの方々に古墳、竪穴住居や出土遺物をご覧いただき、現地説明会を行って良かったと一同感謝しております。これからも現地の公開を進めていきたいです。

2014年1月11日土曜日

連続講座 文化財もの知り学2013第7回を開催しました

県立図書館大会議室での様子
県埋蔵文化財センターロビー展示見学の様子
 連続講座『文化財もの知り学2013』第7回は、2カ月の中断期間を経て、新年明けて2014年1月11日に「「塩津湊と水運」-発掘された港まち-」と題して、当協会企画調査課副主幹横田洋三さんを講師として開催しました。琵琶湖の最も北に位置する塩津は、古代から畿内と北陸を結ぶ港として栄えてきた、琵琶湖水運の最重要港です。輸送手段が鉄道などの近代輸送にとってかわられ、輸送港としての機能を完全に失い、現在は湖畔の静かな集落となっています。当協会では、平成18年(2006)から断続的に発掘調査を行っていて、12世紀頃の神社の遺構と港の遺構を発見し、たくさんの遺物が出土するなど、多くの貴重な成果をあげています。横田さんはこれらの調査の多くを担当していて、豊富な史料を用いて、わかりやすく解説されました。講座終了後は、滋賀県埋蔵文化財センターで現在開催されているロビー展示「びわ湖の船と人びとの暮らし」で陳列されている塩津港遺跡の遺物について、希望者に解説もしました。受講者の皆さんは熱心に聞いておられました。
 次回第8回は2月1日に大津市膳所城遺跡を題材として「復元・近世膳所城の秘密」と題してのお話です。