2018年2月28日水曜日

大人の体験講座 打製石器製作編




 今日は大人の体験講座、打製石器製作第2回目となりました。今回は2回目ということもあり、お客さんには大前提として「難易度が高くうまく作ることができませんよ 」と声掛けをして始めました。
 受講者の皆さんも作り始めて、その言ったことが実感として感じていたようで、割りたいところでなかなか割れない、取りたい部分がなかなか取れないなど四苦八苦していました。最後はなんとか剥片に刃部をつけて
肉を切断してもらいました。ここでは、思っていた以上の切れ味に驚きの声が上がっていました。
 受講者の皆さまお疲れさまでした。

2018年2月21日水曜日

大人の考古学体験講座 勾玉制作体験開催しました!

 今日は大人の考古学体験講座の勾玉制作体験を実施しました。勾玉制作体験は、夏休みの子供向けの体験で人気のコンテンツですが、今回は大人向けの体験として難易度を上げました。
 一つは石を同じ蝋石ですが印材として使っている石材を使いました。これは、労力として2倍から3倍かかります。そして、孔を舞錐を使ってあけることにしました。舞錐は職員の手製です。
 

 
 さて、はじめてみますとなかなか皆さん時間がかかりました。成形作業はのこぎりで行った後、金ヤスリで行いました。ここまでに皆さん大苦戦です。舞錐で穴あけに約30~1時間、荒成形に1時間といったところでしょうか。これに事前の近江における玉作の話と実際遺跡から出土した玉類を解説して観察を約40分かけましたので、大まかな形ができるまでに3時間近くかかりました。
 

 最後に磨き上げをして終了ですが、もう少し皆さん時間が欲しかったみたいです。皆さんお疲れさまでした。




2018年2月16日金曜日

連続講座第9講-最終回を開催しました!

今日は天気も良く、天気には見放されていた連続講座も最後に報われました。
 さて、今日は今年度の連続講座の最終講でした。滋賀県内で出土している旧石器時代から縄文時代にかけての石器を取りあげて、研究の状況、生業などわかること分からないことを丁寧に解説しました。
 次年度もこの連続講座を開催する予定です。また、詳細が決まりましたら告知します。皆様のお申し込みをお待ちしています。

2018年2月14日水曜日

大人の考古学体験講座-骨角器編


今日は 大人の体験講座の二回目で骨角器製作に挑戦しました。



 まずは、長浜市の塩津港遺跡から出土した骨角器(かんざし・弭:ゆはず・針)をじっくりと観察してもらい、説明をしました。まだ、この段階ではあまり骨角器に対する興味もちょっと浅いかな・・・。



 このあと鹿の骨をヤスリとナイフを使いながら形を整えていきます。ここではちょっと時間短縮のために文明の利器(電動工具)の力を借りながら。


 

 最後の仕上げは紙やすりでテカテカに仕上げていきます。ここでは紙やすりの番号を徐々に上げていき光沢感を出していきます。 

皆さんこの段階で遺跡出土品を意識し始めます。どれくらい磨き上げているのか、どのような色調であったのか、どんな形状で仕上げていたのかなど。

結果的にここでこってりと磨き上げた人の作品がいい味を出すことになりました。
 


 そして仕上げた後は、今日は玉ねぎの皮またはクルミで染色してもらいました。皆さんの作品は写真のとおりです。飴色の非常に味わい深い仕上がりとなっています。皆さん大満足で帰っていただきました。

お疲れさまでした。