2014年1月11日土曜日

連続講座 文化財もの知り学2013第7回を開催しました

県立図書館大会議室での様子
県埋蔵文化財センターロビー展示見学の様子
 連続講座『文化財もの知り学2013』第7回は、2カ月の中断期間を経て、新年明けて2014年1月11日に「「塩津湊と水運」-発掘された港まち-」と題して、当協会企画調査課副主幹横田洋三さんを講師として開催しました。琵琶湖の最も北に位置する塩津は、古代から畿内と北陸を結ぶ港として栄えてきた、琵琶湖水運の最重要港です。輸送手段が鉄道などの近代輸送にとってかわられ、輸送港としての機能を完全に失い、現在は湖畔の静かな集落となっています。当協会では、平成18年(2006)から断続的に発掘調査を行っていて、12世紀頃の神社の遺構と港の遺構を発見し、たくさんの遺物が出土するなど、多くの貴重な成果をあげています。横田さんはこれらの調査の多くを担当していて、豊富な史料を用いて、わかりやすく解説されました。講座終了後は、滋賀県埋蔵文化財センターで現在開催されているロビー展示「びわ湖の船と人びとの暮らし」で陳列されている塩津港遺跡の遺物について、希望者に解説もしました。受講者の皆さんは熱心に聞いておられました。
 次回第8回は2月1日に大津市膳所城遺跡を題材として「復元・近世膳所城の秘密」と題してのお話です。

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