2013年2月24日日曜日

堤ケ谷遺跡の地元説明会を開催しました


堤ヶ谷遺跡地元説明会の様子

 竜王町の堤ヶ谷遺跡の現地説明会を行いました。今回は地元の岡屋の方々に向けた現地説明会です。堤ヶ谷遺跡は、岡屋集落の西側にある丘陵上の遺跡で、昭和57年に工事の際に発見されました。発見当時、弥生土器などが出土し、高地性集落である可能性が考えられてきましたが、遺跡の性格などは分からないままでした。
 今年度より、丘陵地の造成工事に伴って広範囲に発掘調査を行うこととなりました。今回の調査では、弥生時代中期の竪穴建物1棟や段状遺構が山の斜面からみつかり、多くの弥生土器や石器が出土しました。石器の中には玉砥石や緑色凝灰岩の石核が出土し、玉作りが行われていたことが分かりました。本格的な調査は始まったばかりで、来年度以降も発掘調査は続く予定です。新たな発見を期待しています。
今回の説明会は、時おり吹雪になるあいにくの天気でしたが、地元岡屋の方々、発掘調査の作業に参加していただいた方々など、多くの方が見に来てくださいました。この場を借りてお礼申し上げます。



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