平成18年から20年度の発掘調査で神社遺構が見つかり、300点を超える起請札などの木簡や5体の神像が出土した塩津港遺跡。今年度は、その場所から約250m南東の琵琶湖岸で発掘調査を行い、平安時代後期に琵琶湖を埋め立て造成した遺構を発見し、その状況を一般公開する現地説明会を開催しました。
準備中は連日雨模様の、まさに梅雨空。当日の天候も危ぶまれましたが、午後には晴れ間も見え、予定どおり現地説明会を開催。琵琶湖の最北端で、交通の便もそれほど良くない場所ですが、115人の方に見学いただきました。
説明会では、調査を担当した調査員が、これまで実態が明らかではなかった中世の塩津港の施設の一角の発見について、熱の入った説明を行い、類例のない複雑な埋め立て技術については、調査の苦労談も交えながら紹介しました。
なお、今回の調査内容については、平成24年7月21日から9月2日まで、滋賀県埋蔵文化財センターで写真パネルの展示をします。開催中の、レトロ・レトロの体験フェスタ2012と併せて、是非、ご来場の上、ご覧ください。
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