2014年3月1日土曜日

連続講座文化財もの知り学2013第9回を開催しました

 連続講座『文化財もの知り学2013』第9回は、2014年3月1日に「馬具と徳利?・渡来文化と近江の集落」と題して、当協会企画調査課主任技師小林裕季さんを講師として開催しました。当協会では、名神高速道路蒲生スマートインターチェンジ建設に伴い、平成23・24年度に東近江市蛭子田遺跡で発掘調査を実施しました。縄文時代から平安時代にかけての遺構・遺物が見つかりましたが、中心となるのは古墳時代後期であり、河川跡からは当時の土器とともに、製材された木材がたくさん見つかりました。調査を担当された小林さんは、大壁建物の遺構や木製壷鐙、須恵器の徳利形平底壷といった大陸から渡来した人々の影響がみられる遺構・遺物も見つかっていることから、蛭子田遺跡は、渡来系氏族が関与する製材所であったことを明らかにしました。
 今年の連続講座は、今回をもって終了となります。いろいろとご意見をいただきつつも、なんとか1年間終えることができました。受講者の皆様にお礼を申し上げます。今年度残すところは、3月22日(土)に大津市で開催するオプショナルツアーのみとなりました。その様子については、改めてご報告したいと思います。また、来年度開催する「文化財ものしり学2014」は、5月開講で現在受講者を募集中です。定員100名、全9回、受講料5,000円となります。詳細につきましては、当協会ホームページでご確認ください。 

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