2014年2月1日土曜日

連続講座 文化財もの知り学2013第8回を開催しました。

 連続講座『文化財もの知り学2013』第8回は、2014年2月1日に「復元・近世膳所城の秘密」と題して、当協会企画調査課主任辻川哲朗さんを講師として開催しました。当協会は、平成23 年度に大津市膳所城遺跡で発掘調査を実施しました。近世城郭である膳所城については、一帯の都市化が急速に進んだため、城内の具体的な様相はよくわかっていません。調査地は北の丸推定地に含まれていて、調査の結果、北の丸の規模や内部の区画溝や建物などの存在がわかり、区画溝などから多種多様な遺物が出土しました。調査を担当された辻川さんは、遺構と遺物の検討から、17 世紀前葉頃に北の丸において大がかりな整備がなされたことなどを明らかにしました。
 次回最終回となる第9回は3月1日に東近江市蛭子田遺跡を題材として「馬具と徳利?・渡来文化と近江の集落」と題してのお話です。

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