連続講座『文化財もの知り学2013』第2回は、6月1日に「琵琶湖との絆・先史の湖畔の村々-琵琶湖開発事業関連遺跡の調査成果から-」と題して、当協会調査整理課副主幹小竹森直子さんが講師を担当して開催されました。小竹森さんは、琵琶湖開発事業に関連して発掘調査が実施された湖岸・湖底遺跡の整理調査を、長く担当していますが、今回はその中でも縄文時代の淡水産貝塚としてよく知られる粟津湖底遺跡を中心にお話ししました。粟津湖底第3貝塚は、湖底に立地することから、腐敗を免れて縄文時代のたくさんの動物質・植物質遺物が残っていましたが、そのうちの貝や魚骨・動物骨・堅果類・炭化材を題材に、縄文時代の食生活などを説明しました。報告書に掲載された「定量分析」の結果と、このたび終了した「全量分析」の結果の違いなど、興味深い話が盛りだくさんでした。(次回は7月6日に草津市中沢遺跡を題材として「探求・古墳時代の木工と集落」と題してのお話です)。
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