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源内峠遺跡遠景 |
9月7日の連続講座第5回は、史上初の試みとして、現地見学+座学というスタイルで実施しました。「百聞は一見に如かず」、「考古学は現場百遍」との思いから計画したものです。しかも、埋文センター・県立図書館の所在するびわ湖文化公園の敷地内には、史跡瀬田丘陵生産遺跡群に含まれる源内峠遺跡が存在し、地元の有志の方々を中心に復元整備が進められているのです。連続講座の教材に「これを活用しない手はない!」という訳です。
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大道さんの説明に熱心に聞き入っています |
さて、当日は今にも降り出しそうな曇天・・・。講座開始と同時に現地へと出発することとしました。約15分の道のりで到着です。そこで、この日のためのスペシャルゲスト、発掘調査担当者でもある甲賀市教育委員会の大道和人さんの登場です。復元された炉を前に、古代の製鉄炉の見方、古代製鉄の方法、源内峠遺跡の特徴について、いつもの迷調子も出ることなく、熱く丁寧に説明していただきました。自由見学も含めて約30分の滞在でしたが、大道さんの熱い思いに、皆さん製鉄遺跡通になられたことと思います。帰路も約15分。その後、県立図書館の会議室で30分弱の座学です。遺跡の保存と活用の問題、そして、滋賀県の製鉄遺跡は何故重要か、少し駆け足になりましたが、パワーポイントを使い説明させて頂きました。
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帰ってからの座学 |
結果は、概ね好評だったようです。実際、歴史や考古学に興味をお持ちの方であっても、なかなか現地に行ってみることは少ないようで、特に製鉄遺跡というマニアックな遺跡などでは、十分な説明がないと解りにくいものです。今回は、遺跡の現地に立ってみること、そして、遺跡の見方・考え方、そうした座学だけでは十分に伝わらない考古学の醍醐味を、少し味わっていただけたかと思います。最後に反省を1つ。約1時間の現地ツアーの後、30分間のお話。日頃の運動不足を露呈し、息絶え絶え。さぞ、お聞き苦しかったことと思います。申し訳ございません。
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