大津市埋蔵文化財調査センター「渡来人と大津」を見学 |
志賀の大仏 |
30分ほどの展示見学ののち、そこから西方向に上り坂を歩いて、まずは見学場所の中で最も遠い崇福寺を目指します。途中、志賀の大仏にも寄って解説をしていただき、最後のトイレ休憩をとりました。ここから先は急な山道が続きます。
崇福寺は、天智天皇により668年に建立されたと伝えられ、戦前の発掘調査により主要伽藍の様子が判明しています。丘陵の尾根上に南・中・北の3つの伽藍がそれぞれ独立して存在していて、まずは南尾根を尋ねました。ここには、金堂跡・講堂跡があったとされていますが、中尾根・北尾根とは、建物の方位や礎石の形状が異なることや、南尾根からは白鳳期の遺物が出土することから、桓武天皇によって建立された梵釈寺ではないかとされています。金堂上には、大正4年に滋賀郡教育会により「崇福寺舊址」の石碑が建てられています。
崇福寺(中尾根) |
中尾根から北尾根へも、先ほどと同様に渓流を渡っていく必要がありますが、ここには金仙滝というちょっとした滝もあり、その並びには仙人が修行したとされる室もあります。北尾根には弥勒堂とされる建物があったとされています。
百穴古墳群 |
最後に訪れたのが桐畑古墳。これは、桐畑さんの家の庭にあることからついた通称で、正式には熊ヶ谷1号墳といいます。百穴古墳群のものに比べて大きな石室を持ち、現在は不動明王が祀られています。2班に分かれて交代で石室内に入り、天井石が落ちているため明るい石室内で田中さんのお話を聞きました。
桐畑古墳 |
今年度の連続講座もこれで終了。次回は新年度5月10日に、第1回の講座が開催されます。今年度は共通テーマ「内湖と人びとの暮らし」として、全9回を予定しています。興味のある方は、初回開催日まで受講募集していますので(ただし定員に達し次第終了となります)、ぜひお申し込みください。
0 件のコメント:
コメントを投稿