2013年3月23日土曜日

連続講座オプショナルツアー第2弾に行ってきました

銅鐸博物館の見学

連続講座オプショナルツアー第2弾として、野洲市にある銅鐸博物館(野洲市歴史民俗博物館)と国指定史跡大岩山古墳群の見学に行ってきました。当日は、少し風はあったものの快晴で、絶好の見学日和でした。今回の参加者は41人。13時に銅鐸博物館前に集合し、半分ずつA班・B班に分けました。A班は、まずは博物館敷地内にある宮山2号墳や竪穴住居などの野外展示を、当協会細川さんの解説で見学しました。宮山2号墳は整備されていて、石室の中を見ることができます。そのれから、博物館1階の常設展示室を見学し、続いて2階の企画展示室を見学しました。2つの常設展示室では、学芸員の徳網さんから詳しい解説をしていただき、大岩山銅鐸のことを詳しく勉強しました。B班は屋内展示見学から開始し、続いて宮山2号墳や野外展示施設を見学。限られた時間の中でも、参加者の皆さんは熱心に聞き入っておられました。

大岩山銅鐸出土地の見学

続いて、A班・B班合流して、銅鐸出土地へ。ここからは野洲市教育委員会花田さんに解説いただきました。博物館裏手にある銅鐸出土地で発見の経緯などをお聞きした後、国道8号線を挟んで位置する大岩山古墳群まで徒歩で移動しました。道中も日吉神社などについて、花田さんに解説いただきました。国道8号線をトンネルで抜けて間もなく、旧中山道に至りますが、ここで右折、間もなく大岩山古墳群に到着しました。ここでまず花田さんに大岩山古墳群発見の経緯などを説明していただいた後、再びA班・B班に別れて交代で丸山古墳・甲山古墳を見学し、その後合流して天王山古墳とふもとのガイダンス施設を見学しました。博学な花田さんからは、それぞれの場所で、考古学的な大岩山古墳群の位置付けだけではなく、オプショナルツアーならではのいろいろな裏話も聞かせていただきました。
丸山古墳をバックに花田さんの解説
 その後、徒歩で銅鐸博物館へと戻りました。所要時間は約3時間。歩く距離も適当で、格好のハイキングコースですので、興味のある方は個人で歩かれてもいいのではないでしょうか。
今回のオプショナルツアーは、野洲市教育委員会と銅鐸博物館(野洲市歴史民俗博物館)の全面的な協力をいただき、このように開催することができました。とくに徳網さん・花田さんにはお世話になりました。どうもありがとうございました。

2013年3月2日土曜日

文化財ものしり学2012第8回を開催しました

連続講座「文化財ものしり学2012」第8回は、3月2日に「古墳と集落にみる古代氏族のひみつ-甲賀市植遺跡と泉塚越古墳-」と題して、当協会調査普及課長の細川修平さんが講師を担当して開催されました。自身が調査を担当された甲賀市の2つの遺跡の調査を手がかりに、甲賀市だけでなく、古代の近江、あるいは日本規模にいたる、スケールの大きな話が展開されました。専門的な話も多く、受講者の方々は古墳や古代国家についての知識を深められたことと思います。
今年の連続講座は、今回をもって終了となります。定員を上回る方々に受講の応募をいただき、いろいろとご意見をいただきつつ、なんとか1年間終えることができました。受講者の方々にお礼を申し上げます。今年度残すところは、3月23日(土)に野洲市で開催するオプショナルツアーのみとなりました。その様子については、改めてご報告したいと思います。
また、来年度開催する「文化財ものしり学2013」は、5月開講で現在受講者を募集中です。定員100名、全9回、受講料5,000円となります。詳細につきましては、当協会ホームページでご確認ください。